5月24日世界統合失調症デーは、統合失調症について正しく知り、偏見をなくし、統合失調症にかかっても安心して暮らせる社会を作るために世界中の人たちが行動する啓発デーです。
18世紀フランスの医師フィリップ・ピネルが精神病患者を鎖から解放した5月24日を記念して、1998年に全米統合失調症財団 National Schizophrenia Foundationが始めました。
テーマカラーは紫。
前後1週間が統合失調症週間です。
2019年、日本でほとんど知られていなかった世界統合失調症デーを通じて統合失調症への理解を進めたいと願い、統合失調症カフェは呼びかけを始めました。
たくさんの統合失調症当事者(家族含)の声を直接世の中に届ける日にしたい。
誰でも簡単に、たとえ家にこもっていても参加できる方法で。
誰の目にも自然に触れるSNSを通して、ふだん関心のない人々にも伝えたい。
ありのままの姿を知ってもらえれば、偏見など持ちようがない。
そう願って統合失調症カフェは「5月24日はハッシュタグ#世界統合失調症デーでSNSに投稿を」と呼びかけました。
以来、当事者や家族を中心に誰でもが発信する日として広がり、近年はトレンド入りを果たすようになりました。
日本の世界統合失調症デーは一人ひとりが啓発活動の主体であり、大勢の無名の人々の力で広がっています。
誰でも簡単に参加できます。
5月24日、ハッシュタグ#世界統合失調症デー をつけてSNSに好きなことを投稿するだけ。
とくにX(旧ツイッター)は盛況です。
小さなつぶやき、日ごろの思い、作品や活動の宣伝… 毎年にぎやかに集まります。
見るだけでもOK。みんなの投稿をいいね・リポストで応援してくださいね。
ハッシュタグだけの投稿も応援になります。
スローガンや決まったテーマはありません。伝えたいことは一人ひとりちがうから。
それぞれの思いを、みんなで。
追加で#WorldSchizophreniaDayをつけると、あなたの声は世界中に届きます。
テーマカラーは紫。
統合失調症カフェのX(旧ツイッター)で参加を呼びかけています。
また誰でも自由に呼びかけ人になれます。
あなたもぜひ「5月24日は#世界統合失調症デーでSNSに投稿を」と呼びかけてください。
啓発活動で重要なのは、たくさんの当事者(家族含)の日常の言葉をそのまま世間に届けることだと思うのです。
ありのままの姿を知ってもらえれば、偏見など持ちようがない。
みんなの声が形になるように。
誰でも簡単に、たとえ家にこもっていても参加できる方法を。
それが「5月24日はハッシュタグ#世界統合失調症デーでSNSに投稿を」となりました。
統合失調症の啓発は「精神障害」「メンタルヘルス」などとまとめられることが多く、病名はあまり出てきません。
でもこの病気にかかる若者にとって、最初に出会う言葉はそれらではなく「統合失調症」の病名告知です。
そのとき孤立も絶望もしないよう、「統合失調症」の言葉を陽の当たる場所に出したい。
当日のSNSでは、当事者でも関係者でもなさそうな方たちの「世界統合失調症デーなんてあるんだ」といったつぶやきがちらほら見られます。
誰の目にも自然に触れるSNSを通して、ふだん関心のない人々にもみんなの声が届くことを願っています。
SNSでは毎年5月24日、ハッシュタグ#世界統合失調症デーがにぎわいます。
中でもX(旧ツイッター)は2019年当初から数百件、5年目の2023年には1868件の投稿でトレンド入りを果たしました。
統合失調症をもつ人たちを中心に、家族や関係者、友人、そのいずれでもない方もおられます。
自由な発言の数々。詩歌、ブログ、小説、絵、漫画、写真、動画など多彩な発信。
この日のために文章や作品を用意したり、ライブ配信やオンラインイベントを実施する方々もおられます。
それぞれの苦しい経験に基づく深くて強い思いに、心を打たれ圧倒されます。
参加してフォロー・フォロワーが増えたという声もあり、新しい出会いと交流が始まる場にもなっています。
日本の世界統合失調症デーは統合失調症をもつ当事者や家族をはじめ個人の発信がずば抜けて多く、海外のデーが団体や専門職の活動を中心とする中で、日本独自の動きとなっています。
啓発活動において大切なのは、たくさんの当事者のありのままの言葉を世の中に届けること。
日本の世界統合失調症デーは一人ひとりが啓発活動の主体であり、大勢の無名の人々の力で広がっています。
世界統合失調症デーには世界各地で自由な活動が行われています。
呼称はWorld Schizophrenia Dayがほぼ一般的となっています。
大半が5月24日ですが一部日程の異なる地域があります。
統合失調症カフェは海外の世界統合失調症デーの記事を翻訳・紹介しています。
統合失調症カフェのnoteマガジン「世界中から#世界統合失調症デー5.24」(無料)で、世界の風を感じてください。
世界統合失調症デー(統合失調症週間)には誰でも自由に関連イベントができます。
大きなことでなくていいのです。
個人でライブ配信やオンラインイベントを実施したり、デーに合わせて作品を発表する方もおられます。
団体なら展示や集い、セールなどいかがですか?
ハッシュタグ#世界統合失調症デーをつけて広報してくださいね。
5月24日当日でなくても大丈夫! 前後約1週間が統合失調症週間です。
世界統合失調症デーは、1998年に全米統合失調症財団 National Schizophrenia Foundationが始めました。
当初の呼称は「全米統合失調症啓発デー National Schizophrenia Awareness Day」でした。(出典BioSpace こちら)
統合失調症当事者 ジョアン・バーバニック氏が1984年に自助グループSA(Schizophrenics Anonymous:無名の統合失調症者の会)を作ったのが発端となり、その発展を支えた団体です。
ミシガン州にあります。(出典 同財団ウェブサイト こちら)
始まりは当事者だったのですね。
同財団のサイト(こちら)には次のように記載されています。
「広報活動では、毎年5月24日に開催される「National Schizophrenia Awareness Day(通称:ピネル・デー)」の活動をsponsorし、推進しています。」(訳注:sponsorは主催・後援・支援・発起などいずれの場合にも使われる)
なお、このサイトは2007年頃に更新が止まっており詳細は分かりません。
(追記:引用は2024年時点です。2025年4月現在、同財団サイトはリニューアルにより表紙のみ閲覧可能となっています)
5月24日は、18世紀フランスの医師フィリップ・ピネルが精神病患者を鎖から解き放ったと伝えられる日。
世界統合失調症デーの日程はそれを記念して定められました。(出典BioSpace こちら)
こうしてアメリカから始まった世界統合失調症デーはやがて世界中に広がっていったのです。
日本では世界統合失調症デーは2010年代終盤までほとんど知られていませんでした。
2019年に統合失調症カフェが広く呼びかけを始める以前は、宮城大学の小松容子氏が2017年から先駆的に実施されていた「世界統合失調症デーin仙台」という集いが唯一の活動だったようです。
2019年、統合失調症カフェは「5月24日はハッシュタグ#世界統合失調症デーでSNSに投稿を」の呼びかけを始めました。
京都新聞(詳細)、京都市こころの健康増進センター、こども情報ステーションぷるすあるは 他の皆さんが応援してくださいました。
それから毎年、統合失調症当事者をはじめとする数百件の投稿がX(旧ツイッター)などSNSに上げられました。
それぞれの苦しい経験に基づく深い思いがたくさん集まり、人の心に強いインパクトを与え、その力によって日本の世界統合失調症デーは年々広がりました。
2022年に世界統合失調症デーは初めてテレビに取り上げられました。(モーニングFLAG)
2023年春には、統合失調症LINEグループすきゾ!さん(詳細)が世界統合失調症デーについて、数百人の会員に事前に回覧されるという動きがありました。
そして2023年5月24日、ハッシュタグ#世界統合失調症デーは初のツイッタートレンド入り(1868件)。
同時に、大きな支援団体や専門職が一斉に世界統合失調症デーの記事を出し始めました。
呼びかけ5周年にして世界統合失調症デーは一気に広がりました。
このように日本における世界統合失調症デーは、統合失調症当事者をはじめとする大勢の名もない個人がSNSで上げ続けた、たくさんの声の力によって広がりました。
海外のデーが団体や専門職の活動を中心とする中で、日本のデーは個々人の発信がずば抜けて多く、一人ひとりが啓発活動の主体であることが大きな特徴です。
小さな声が集まって世界を少しずつ変えてゆく。
統合失調症カフェはその原点を大切に呼びかけを続けています。
詳細は→統合失調症カフェのnote「日本における世界統合失調症デーの始まりと広がり」(こちら)
<LINK> 小松研究室 宮城大学看護学群 精神疾患を抱えるご本人とご家族への支援
小松容子氏は、知る限り2018年以前に日本で世界統合失調症デーの活動をしておられた唯一の方です。
<LINK> 子ども情報ステーションby ぷるすあるは 5月24日は #世界統合失調症デー 私たちにできる応援
いつも応援してくださる ぷるすあるは さんのページです。